【VRChat】VR酔いの正体と対策のアレコレ

VRChat

DesktopからVRChatをはじめてゴーグルを買った人の多くが
まず最初に「VR酔い」という壁にぶち当たると思います。

著者もそのひとりで初日は連続で2時間程度しかアクティブに動けませんでした。
そんな筆者も3連休中は入浴と食事の用意をするとき以外はゴーグルを外さなくても
問題ない程度に順応し、戦闘機にのって激しく動き回るような
ワールド以外では平気になりました。

せっかく高いお金を払ったのにVR酔いで挫折するのは勿体ないですよね?
そこで本記事では簡単にVR酔いについてと対策を書いていこうと思います。

VR酔いと乗り物酔いは同じ

車や船などで起きる乗り物酔いですが、医学的には「動揺病」と呼ばれています。
簡単に言うと乗り物の揺れだったり速度の変化によって体は動いているという刺激と
視覚的にはそれほど動いていないという情報のギャップが生じるために脳が混乱を起こして
自律神経の失調を引き起こしてしまうことが原因だとされています。

VR酔いもこの「動揺病」の一種であるとされており、
医学的にも発生のメカニズムは車酔いと同じと言われています。

でも実際に激しく頭を揺らしているわけでもないのにどうして起こるのかですが、
乗り物酔いとは逆のパターンで実際に体から動いている刺激がないのに、
視覚的には動いているというギャップで脳が混乱してしまっている為と言われています。

つまりVR酔いと乗り物酔いはほぼ同じものであり、対策も似たようなものになっていきます。

一番の対策は慣れ

動揺病の克服には慣れによる効果が多いという研究結果が数多く出ているようです。

乗り物に酔いやすかった人でも、
車や電車はいつのまにか酔いを克服していたという方も多いかと思います。

車や電車は乗車機会が比較的多くなりがちなため、
脳も「これくらいのギャップは普通にあるよね」と処理できるようになりやすいのだと思います。
逆に船酔いする方が多いのは、車や電車と比べて圧倒的に乗船機会が少なく、
その独特の刺激に脳が慣れていないためと言われています。

VRもこれと同じで、
「VR世界での動きが日常化していない為に脳が刺激に対応できてない」から酔うわけです。
つまり「VR世界で動くことが日常化してしまえば酔いにくくなる。」とも捉えられます。

結論を言ってしまえば「慣れてしまえば大丈夫」なんですが、それでは元も子もないので、
慣れるまでに有効だった手段を下記に挙げていきます。

酔わないように慣れるために

沈暈薬(酔い止め薬)を服用する。※注意あり

上述した通り、VR酔いが起こるメカニズムは乗り物酔いと同様のため、薬物治療においても
抗コリン成分と抗ヒスタミン成分(多くの酔止めに含まれてます。)が有効とされてるようです。

「刺激の受け方に違いはあるけれども体内で
起こっていることは同じなのだから同じ成分が効くよね。」
ということです。

服用方法も「乗り物に乗る30分~1時間前に服用」とあれば
「ゴーグルを着用する30分~1時間前に服用」すればいいのです。
乗り物酔いしやすい人は1時間前からの服用をおすすめします。

実際に多くの方がVR酔い対策として、酔い止め薬を服用しているようです。
著者もVRゴーグルをつけはじめた当初は事前に酔い止めを服用して
酔いの症状を抑えた状態でVRに慣れることで劇的にVR酔いが改善されました。

持病や既往、体質によっては服用が望ましくない場合があります。
購入の際には実店舗で登録販売者又は、薬剤師に相談する事をおすすめします。
特に医師からの処方を受けている方は必ず担当医に相談してください。
※本記事を参考に医薬品を服用したことで健康被害を被った場合でも、
当方は責任を負いかねますので、服用の判断は自己責任でお願いいたします。

慣れるまで景色が目まぐるしく動くワールドや激しい動きを避ける。

何事もそうですが、慣れないうちにいきなり高い負荷をかけてしまうと
自信が受けるダメージもより大きくなってしまいますよね。

まずはチルワールドや景観を楽しむ系のなるべく動かなくて
いいようなワールドを巡ってみることをおすすめします。

絶え間なく動き回る必要のある謎解き系、景色が動いてしまうライド系や
風景がぐるぐる回ってしまいがちなパーティクルライブ系のワールドは、
慣れるまで避けたほうが無難だと著者は考えています。

もしその場の流れでいくことになった場合、少しでもつらく感じたら
すぐに休憩するか、目を閉じて風景を見ないようにするといくらかマシになります。

設定で「回転のスナップ」を有効にする

個人的にVR酔いしやすい動きとして、回転する動きが最も強烈でダメージが大きいと感じてます。
個人差はありますが、その場で回転する動きだけでも抑制すると効果があるように思います。

メディアライブラリアイキャッチ画像を使用

「メニュー」→「設定」から「快適性とセーフティ」の一番上
“回転のスナップ”を有効にすると方向転換をヌルっと回転する動きから
少しだけ斜めに角度を変える動きに変化します。

著者はかなり酔いやすい体質のため、これをONにしてないと
VRでのプレイ時間が2000時間を超えた今でも、稀に気分が悪くなります。

気分が悪くなったらすぐに休憩する

VRChatの性質上、だれかと一緒にいることが多くなりがちです。
人と一緒にいる時でも少しでも酔ってしまって気分が悪くなってしまったら、
すぐにその場で酔ってしまった旨を相手に伝えて、休憩を取るようにしましょう。

気を悪くさせちゃったらどうしようなんて思わなくて大丈夫です。
大体のVRChatterはVR酔いを経験してますし、理解もあって寛容です。

逆にそれを許してくれないような相手であるのならば、
今後ほぼ必ず将来的に揉めて対人トラブルに発展するため、
関係が切れてしまったほうがむしろワースです。

無理をした結果、VRChatそのものが苦痛になってしまっては元も子もないので、
焦らずに休みながら少しずつ慣らしていきましょう。

頑張って慣れようという気持ちが出てしまうのは自然なことですが、
「無理をする」のと「頑張る」のはイコールではありません。
焦らないでのんびりやっていきましょう。

なるべく高いリフレッシュレートを保つ

厳密には違いますがFPS(フレームレート)がなるべく高い状態を保つようにしましょう。

ワールドや表示するアバターが多かったり重かったりで動きがカクカクになってしまうと、
現実との物の動き方、見え方のギャップが大きくなってしまうことで
脳の混乱を引き起こしてしまいやすく、結果としてVR酔いに繋がってしまう場合があります。

描画負荷の重たいワールドから離れたり、PCVRの場合はグラフィックの設定を見直したり、
アバターの表示人数に制限をかけたりなどしてなるべく高いFPSを維持できるようにしましょう。

完璧に改善するには安くないお金がかかるケースもあります。
できる範囲でいいので設定を見直して
最適化することで酔いにくくなる場合があります。

結論

まとめると、
「動作が軽く、動きの少ない環境で休憩を挟みながら脳へVR環境の経験値を溜めさせる」のが
一番のVR酔い対策になります。
その補助として酔止め薬はかなりの効果が期待できます。

せっかく高いお金を払って買ったVR機器、VR酔いなんかでタンスの肥やしするのは勿体ないです
無理のない範囲で、多くの人が気楽に楽しめるようになってくれると嬉しいです。

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