VRChatは何かと初対面の人と接することの多い世界です。
フレンドのフレンドだったり、パブリックで完全に初対面の方と話すことも多々あります。
頻度の多少の差はあれど、初対面の方と一切話すことがない方はほぼほぼいないと思います。

基本パブリックにいかない筆者ですが、それでも多いときは週に4~5人は
初対面の方と知り合う機会があります。
営業の世界等ではよく言われている「木戸に立てかけし衣食住」という言葉をご存知でしょうか?
接客やビジネスシーン等において、初対面や取引相手との距離を縮めるための話題として
重宝されてる話題の頭文字をもじったものです。
避難訓練での「おはしも(押さない・走らない・喋らない・戻らない)」みたいなものですね。
営業や接客のシーンとは少し違いますが、VRChat内でも実は有効だったりします。
結局は人と人のコミュニケーションです。使えないわけがありません。
関係値が浅い人同士での会話は人にもよりますが、話が途切れてきまずくなりがちです。
「お互いに何を話せばいいかわからない」「相手が離してくるのを待とう」なんてことを、
お互いがやってしまうと、きまずさはエスカレート…。
フレンド登録という名刺交換だけして以降の繋がりや進展はないなんてこともザラです。
そうならないように使えるのが上述した「木戸に立てかけし衣食住」です。
それぞれの頭文字の意味とVRChat上でも違和感ない程度の例文をセットでまとめます。
き | 季節の話 | 「もうすぐGWだね」「そろそろクリスマスだね」 |
ど | 道楽(趣味)の話 | 「最近モンハンどこまでやった?」「面白いアニメあった?」 |
に | ニュースの話 | 「新しいHMDが出るんだって」「Boothにこういうの出たよ」 |
た | 旅の話 | 「オフ会いってきたよ」「今度USJいくんだよね~」 |
て | 天気の話 | 「最近花粉やばくない?」「台風で休みになりそう!」 |
か | 家族の話 | 「うちの親がさぁ…」「うちの猫がかわいいんだよ」 |
け | 健康の話 | 「花粉症が酷くて大変」「風邪ひいたって聞いたけど大丈夫?」 |
し | 仕事の話 | 「最近忙しそうだね」「バイト先にこんな人来てさぁ…」 |
衣 | 衣装の話 | 「その服かわいいね」「その子なんてアバター?」 |
食 | 食べ物の話 | 「どんなお酒がすき?」「スタバの新作のんだ?」 |
住 | 住居の話 | 「ベースステーション追加したよ」「ホームワールドどんな感じ?」 |
注意点として、リアルの話はしたくないという方も一定数いるので仕事の話は使わない、
家族の話はペットの事だけといった感じで相手との関係値で話題を選びましょう。
会話が途切れてシーンとなったタイミングでこの「木戸に立てかけし衣食住」という言葉を思い出して上からなぞっていくことで話題になかなか困りにくくなるので覚えておいて損はないですよ。

シーンとしても気まずくならず、逆に居心地の良さを感じるようであれば、
かなり相性の良い可能性が高いです。そんなフレンドがいれば一際大事にしたいですね
逆に避けるべき話も勿論あります。
「政治と宗教と野球の話はするな」なんて言葉を一度は聞いたことがある方も多いと思います。
こちらは「政宗の皿」と呼ばれており、「木戸に立てかけし衣食住」と同じように
地雷になりかねないタブーな話題の頭文字がもじられています。
政 | 政治の話 | 政党や国際情勢、人権や民族についての話 |
宗 | 宗教の話 | 創価学会、天理教、顕正会、統一教会などについての話や勧誘 |
の | 野球の話 | 野球に限らず特定のスポーツチーム(アンチだった場合の対立を生む) |
皿 | サラリーの話 | 給与や収入、投資、納税額等の話 |
これらはネタでもなんでもなく、
・デリケートで繊細な話題
・敵や味方ができてしまう話題
・プライドや自尊心に関わる話題
・プライバシーに踏み込みすぎてしまう話題
主に以上四点の理由から避けるべき話題とされています。
稀に意識の高さをアピールしようとこういった話題をされる方もVRChatで何度か見かけたことがありますが、大半がフレンドをなくしてしまう悲しい結果になっていました。
例えば筆者は野球が大好きなので野球の話は大歓迎ですが、
推し球団のアンチ発言は気分が悪くなりますし、政治の話をされても
「なんでこの場でそんなこと考えないといけない?」となってしまいます。

宗教の話は特に酷くこじれがちなので、筆者は「空飛ぶスパゲティモンスター教に入信しているので他所の話はちょっと…」と言って避けるようにしています。
人との繋がりを作るつもりが敵を作ってしまったなんてことが起きるのは本末転倒なので、
地雷にならないと確信できる時以外はこれらの話題はしないのが無難です。
以上、会話デッキについてのお話でした。
読んでくださった方のVRChatライフのお役に立てれば幸いです。